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龍影閣

※登録文化財
明治天皇の御座所を保存しております

明治天皇が愛知県に行幸された折に造られた由緒ある建物です。

龍影閣

明治11年10月26日、明治天皇は北陸・東海道を巡幸の折、愛知県に行幸されました。龍影閣(りょうえいかく)は陛下の休息場所として大須の総見寺境内に造られたものです。昭和7年、西区庄内公園に移された龍影閣は戦後、野原新太郎氏が保存にあたっていましたが、昭和43年、明治維新100年に際し同氏より維新関係資料約100点と共に熱田神宮へ献納されました。2階の玉座は当時のまま保存されております。

龍影閣の沿革

この建物は、品評所として建てられ、同年9月15日から11月3日に至る50日間、同所他6館で博覧会が開催されました。会期中、北陸・東海地方の産業奨励のために巡幸中の明治天皇陛下が名古屋にお入りになり、10月26日同博覧会をご視察され、その際にご便殿(仮の御座所)として使用されたのがこの建物です。

名古屋博物館は明治16年に「愛知県博物館」として改築され、明治43年に付属館を取り壊し「愛知県商品陳列館」を新設致しましたが、この品評所は明治天皇御聖蹟として遺され「龍影閣」と命名されました。それ以来、文化事業等の会場として使用されていました。

昭和7年、「龍影閣」は都市計画により西区の庄内公園に移され、青少年育成の修養道場として使用されていました。しかしながら、大東亜戦争時は管理が行き届かず放置されていたため荒廃ひどく、あまりの惨状に渡辺製菓社長の野原新太郎氏は心を痛め愛知県に陳情され、昭和21年、県より譲与を受け以降献身的な熱意と努力によって維持されてきました。

又、平成13年4月、希少な博覧会建造物・明治天皇御聖蹟として国の指定文化財建造物に登録されました。

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