祈年祭
春三月、神宮を挙げて五穀豊穣と繁栄を祈ります
祈年祭は「としごいのまつり」ともいわれ、一年間の五穀豊穣を祈る祭りです。熱田神宮では、本宮はもとより農業の神様をお祀りする御田神社をはじめ全ての摂社末社で祈年祭を執り行っております。春の祈年祭と秋の新嘗祭は日本古くの農業神事で全国で行われております。
祈年祭(きねんさい)について
うららかな春、農作業の始まりに当たって五穀豊穣と繁栄を祈る祭りです。
日本では古く、春のはじめになると神様は里に降りられ暮らしを見守り、秋の収穫が終わると山に還られると信仰されてきました。祈年祭は、春の農作業のはじまりに豊穣を祈って祭りが行われます。
午前10時より、本宮・別宮をはじめ境内外全ての神社(43の摂社末社)で祈年祭が行われます。そして、午後2時より御田神社(みたじんじゃ)のご神前にお供え物があげられ「烏喰(おとぐい)の儀」「韓神舞(からかみまい)」が舞われます。
烏喰(おとぐい)の儀について
御田神社の祈年祭・新嘗祭では、お供え物はまず烏に食べさせる信仰が残っており、祭員がホーホーと烏を呼びながら、御供(ごく)を土用殿の屋根の上に投げ上げます。
祈年祭には、当神宮年間の祭典に農作物のお供えや境内清掃奉仕、正月準備の奉仕などをいただいている豊年講講員(県下の篤農家)が多数参列されます。