長28.0センチメートル 内反り 鎌倉時代
新藤五国光は、京の吉光と共に短刀の名手として崇められ、門下に行光・正宗・則重等の名工を育成した。作風は一見、粟田口風だが、品格ある地景・金筋をよく表し、沸の妙味と強さを加えた点に相違がある。本口は常よりも大振りであるが、地景・金筋がよく働き、同工の特色がよく示されている。