面長38.4センチメートル 面幅18.7センチメートル 鎌倉時代
舞楽面の中で唯一、頭部に威風堂々と胸を張る龍を戴く形状である。眼と口は別材の動眼、又動眼と紐で繋がる吊り顎となり、これらが舞の動作に合わせて動く事により、面に躍動感を与えている。陵王は、戦陣で獰猛な仮面を被って指揮を執り、将兵を鼓舞した中国北斉の武将、蘭陵王長恭の故事に倣った舞曲といわれる。