面長28.5センチメートル 面幅22.3センチメートル 平安時代
眼には金箔を貼った鋭い眼差しの面である。制作当初は太く撚った紐で頭髪を表していたが、現在は根元を遺すのみである。頭部の筋瘤や頬の肉付きの表現が巧みである。父を猛獣に殺され、髪を振り乱して嘆く息子を表したとも、その仇討ちに向かう様子を舞にしたとも伝えられる。