面径32.2センチメートル 室町時代
鋳上りの精妙な大形の鏡で、鏡背中央に花菱亀甲文鈕を据え、洲浜の上に松と竹を配し、雌雄の鶴が遊ぶ蓬萊の情景を表している。本面は、遠景の山岳や流水などが省略されており、鎌倉時代の蓬萊文様に比べ、全体的に形式化した同文様の後期様式を示している。