面径26.3センチメートル 室町時代
鏡背中央に花菱亀甲文鈕を据え、内区と外区が連続する蓬萊の意匠をあらわしている。この文様も松竹双鶴文円鏡と同様、蓬萊文が変化したもので、鎌倉時代のものと比べると、山岳は姿を消し、洲浜は広がって波がなく平凡な蓬萊鏡の後期様式を示している。