高39.0センチメートル 胴径37.0センチメートル 現代
平成17年、「鉄釉陶器」で重要無形文化財保持者の認定を受けられた原清氏が作陶した大壺である。口は低く僅かに肩を持たせ、胴が張り、腰、底部に至るまで、柔らかで優美な曲線を有する姿で、陶器全体に黒・褐色2種類の鉄釉を用いて、意匠の異なる大柄の花鳥文を三対描いている。作者の原氏は島根県斐川町に生まれ、石黒宗麿氏の内弟子となり、後、清水卯一氏に師事し、現在もなお研鑽を積まれ、名品を数多く輩出されている。