高26.6センチメートル 幅13.8センチメートル 現代
平成14年に「備前焼」で重要無形文化財保持者に認定された伊勢﨑淳氏より御献納頂いたものである。厚手の板土を4枚張り合わせて成形し、備前焼の様式を現代の手法と創造性で斬新に表現した角形の花生である。口縁の隅をつまみ出し、又脚部を凹ませて形成された姿は、角形で平面的な花生に柔らかさと動的な視覚を与えているようである。又、藁の酸化作用によって形成され映える火襷は、桃山時代の鮮やかな備前焼を感じさせる色合いで、本口の見事な景色となって表現されている。